不倫の慰謝料額ってどれくらい?

1 はじめに


不倫は犯罪ではありませんが、不倫をした人は不法行為(民法709条)に基づく損害賠償請求を受けることがあります。その際、具体的にどれくらいの額になるかというのはケースバイケースではありますが、ひとつの目安をお話します。

2 不倫の慰謝料の2つのタイプ


不倫の慰謝料請求については、大きく分けて2つのタイプがあると言ってよいと思います。1つ目は、一方の配偶者が他方配偶者に請求をする場面です。そして2つ目は、一方の配偶者が不倫相手方に対して請求をする場面です。前者は離婚の財産分与でまとめて請求することも多いので、今回は後者を扱います。

3 最新の裁判例から見る慰謝料額の目安


平成29年の裁判例(6件)の慰謝料額を平均すると、約200万円という数字が算出されました。ただし、ケースバイケースですので、必ずしもこの額の請求が認められるわけではありませんし、極端な例をあげると1000万円の請求が認められた例もあります。個別の認容額については以下の通りです。

東京高判平成29年9月28日 330万円
東京地判平成29年9月28日 200万円
東京地判平成29年9月15日 165万円
名古屋地判平成29年9月15日 200万円
東京地判平成29年9月1日 200万円
仙台高判平成29年8月10日 200万円

4 慰謝料額算定の判断要素


慰謝料額は裁判所その裁量によって決めることになります。裁判所は判断の際に以下の要素を加味しているようです。基本的に、各々の事実が婚姻関係にどれだけ影響したかというのを判断して額を算出しています。

婚姻期間

婚姻関係破たんの有無

婚姻生活の状況

不貞期間

不貞行為の態様

どちらが主導的役割を果たしたか

未成年子の有無

請求者側の落ち度の有無

訴訟態度

5 動画


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